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音楽、飛行機、宇宙などの趣味雑記をぼちぼち書いてます

Ultimate Ears UE900 購入。

注:今回のは特にクソ長い内容となっております。
あと、5/14に追記、編集箇所アリ。


今年になってやたらと買いまくっているオーディオ機器。
既に年間予算(個人的な計画)を半分近く消費してしもた。やっべ。
なのでこの機種でしばらく控えることにします(笑)。

てことで買ったのは、先月日本でも販売が開始されたUltimate EarsのUE900。
長い期間UEのコンシューマー向けのトップの座にいた、10proの後継機ってポジションになるのかな。
まだまだ出たばっかりって事もあり、値段は38000円。今のトコ自分のイヤホンでは最高額。
10proは値段が下がりまくって2万円程度でしたが、定価はこれより高かったんですよね。
Ultimate Ears UE900 購入。_e0308055_1244134.jpg


購入理由は「デザインが良かったから」。そして「BA4発の音が気になった」。
デザインは大事。やはり外に付けてく機会の多いイヤホンとなると
音が良くてもデザインが悪いと周りから「だっさw」と言われるのは嫌なので・・・。

余談ですがオーテクのCKM99を買う時にCK90PROMK2とも迷ってたのですが、
デザイン見て「これはキツイわ・・・」って事で止めたという経緯があります。
好きな人ゴメンナサイ。

価格帯で比べられる物として、他にもShure SE535(こちらはBA3発でしたね)や
Westone 4Rとかありますが、
新しいモノ好きなこの性格がこれらを受け付けず・・・。いや、良い物だとは思ってますよ?
でもみんな持ってそうだし・・・。


っと、まずは開封の儀と行きましょうか。これが必要なのかは不明ですが・・・ま、自己満ですかね。
Ultimate Ears UE900 購入。_e0308055_12474026.jpg

最初に出てきた箱。質感も悪くない。
Ultimate Ears UE900 購入。_e0308055_12485761.jpg

開けた所。上の包んであるところには説明書等々が入ってます。
本体の下にはケース。これまた高級感がありますね。
Ultimate Ears UE900 購入。_e0308055_12503929.jpg

ケースの中身。シリコンイヤピが10個、コンプライが6個入ってます。
サイズも豊富なので合わない人は少ないかと。自分はLサイズのシリコンに落ち着いてます。
横にあるのはアッテネータ。信号レベルを下げるものですが、普段使いにはあまり出番無いですね。
Ultimate Ears UE900 購入。_e0308055_12504187.jpg

肝心の本体がピンボケですみません(汗)。取り込んでから気づいた・・・。
ケーブルは2種類。青がiphoneとかで使えるリモコン付き。黒が普通のオーディオケーブル。
今回はコネクタがMMCXなのでShure用のケーブルが使えますね。


さてさて、中身の確認はこんなもんにしといて早速聞き込み開始。
購入したのは先週土曜日。約一週間、使用時間は約20時間程度なので
エージングはまだまだの状態です。

環境はWalkman A867直(EQはフラット)、PC→ibasso D12Hj(USB)、A867→D12Hjの3パターンで
聞き比べてみました。
試聴曲はロック、ポップ、フュージョンなど色々。
比較機種は10pro、オーテクCKM99、Sony MDR-EX600等1万~3万程度の手持ちカナル機種。
ちなみに10proは純正ケーブルでの比較。

イヤピは前述の様にシリコン製のLサイズ。

:レビュー:
※あくまで素人による感想です。


聞いた直後の感想としては10Proの後継機とは思えないですね。
あちらはボワっとして豊富な低音、引っ込み気味の中音、キラキラした高音とかなり個性的でしたが、
UE900はこれらの特徴(欠点?)を上手い事補正、かなりフラットに近い鳴り方になりました。

各帯域の特徴としては↓
低音 程よく締まり、量的にも曲全体のバランスを整えてくれる丁度良い加減。
中音 中低音~中高音まで豊富で、曲全体に艶が出て立体感があります。
高音 刺さる事はなく自分としてはちょっと少なめ?でも抜けは悪くないので、個人的には及第点。


聴いてて心地良かったのはロック。
ギターのクランチでのカッティング、ディストーション時のリフ、リードトーンの
どれを取っても音に立体感、厚みが有り迫力があります。中音がよく出てるからでしょうか。

ベース、ドラム、ギターとそれぞれ分離感が良く、耳コピにも使えますね。

低域は締まりは適度にあり、それでいてややウォームなニュートラルな感じ。
CKM99の様に無機質にならない、音の厚みを残す良いチューニングだと思います。
量は10proより少なく、CKM99と同じ位かやや多い位。


色々聞きましたがやはりロックの相性が一番良さそう。特にボーカルモノ。
苦手ジャンルは少ないと思います。強いて言えば打ち込み系の重低音が欲しい曲は物足りないかも。

でも流石4ドライバ、3ドライバの10proよりも解像度が上がってます。
モニター機以外の手持ち機種では聞こえなかった音も聞き取れるレベルに。
中音が豊富で「前へ出る音」になってるからかもしれませんが。

10proと比較すると音場は狭まりました。特に横方向。それでも広い分類に入ると思います。
奥行き、上下の広がり方は同等かそれより広いかも。
CKM99、EX600より広い、10proより狭い、ってとこでしょうか。


高音域は出てないことないんですが、中音の張り出し感が大きいので
必然的に少なく感じます。それでも解像度は高く、各楽器の音は聞き取り易い。

CKM99等、ドンシャリ系に慣れた耳なので余計少なく聞こえるのかも・・・(笑)。

突き抜けて刺さる音ではなく、篭らない程度に出てると言った所でしょうか。
高音好きな自分にとっては、もうちょっと抜けてほしかったかなぁ。



再生環境別

A867直では元気な音でアリ。普段使いはこれで充分ですね。

D12Hj(DAC)ではかなり癖が少ないです。言い方は悪いけど楽しい音ではないかな(笑)。
UE900の高解像度な音を聞き込むには一番良い環境だと思います。

A867+D12Hj(アナログ)では少し解像度落ちますが、少し音場が広く感じて
低音の沈みがより深くなり、上2つの中間的な音です。意外にもこれが悪くない。

・・・解像度があんま高すぎると聴き疲れしますからね・・・。


音に関してはこんな感じでしょうか。



デザイン、装着感など

青の筐体と黒の蓋のバランスが良いです。この組み合わせは個人的にどストライクなので・・・。
耳に収まった状態ではほぼ飛び出ず、正面から見た時に飛び出てカッコ悪い10proと違い
インイヤーモニターの様なデザインがカッコいいですね。


装着感は、いわゆるシュアー掛けなので、最初は手間取ったりしがちですが慣れれば問題なし。
タッチノイズがほぼ無くなるのでウォーキングにも良いですね。
フィット感は10proよりマシ、CKM99みたいなタイプよりはやや合いにくい感じ。
一度ポジションにハマれば後は動かないので、簡単には外れません。

遮音性は10pro以上ですね。タッチノイズの無さもあり電車内や外でも快適。
勿論皆無ではないですが、音楽を流してればほぼ聞こえません。
音漏れは・・・すいません、まだ未確認ですが多分ほぼ無いかと。


総括

冒頭に書いた10proの後継機種と思われそうですが、路線はかなり変化していて
何でもオールマイティにこなすイヤホンですね。
良くも悪くも10proは個性的。あの音が大好きって人には多分合わない機種です。

UE900は良く言えば万能、悪く言えば無個性なので、
所謂「濃い味」好きな人にはあまり合わないかなーというのが持論。
「あらゆるジャンルをバランス良く聴きたい」人には適してると思います。

高解像度な音ですが原音忠実ではない、多少なりとも「加工された音」なので、
退屈になることは少ないと思います。


何より、リケーブルが出来る機種なので、様々なケーブルで音の変化も楽しめそうなの良いですね。
10proの純正ケーブルはあまり気に入りませんでしたが、UE900のケーブルの質は
そこまで悪くないと感じたので、純正のままでも問題ないと思います。
・・・リモコン付きの色を標準ケーブルにして欲しかったのに・・・。

いずれ交換してみたいなーとは思ってますが、如何せん予算が(笑)。


やはり値段、スペックで一番比較されるのは最初に書いたSE535や4Rとかでしょうか。
残念ながら自分は聞いた事ないのでここは他のレビューを参考にしてください・・・。

まだまだ値段が高いので簡単に手を出しにくいと思いますが、UE独特の空気感があり
包まれるような音が好きって方や、クセが少なくバランスの取れたイヤホンを
探している方は、一度試聴してみることをオススメします。



どうも賛否のある機種ですが、個人的には今まで持ったことが無い
中音豊富(弱カマボコ系)な特性なので「アリ」なイヤホン。
しばらくはメインで使っていこうと思います。

しかし10proも引退させるつもりは無し。気分で使い分けていこうかと。
by Hachirockun | 2013-04-28 17:41 | 音楽

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